外壁塗装をしたのに錆が!?塗装をしても錆びが発生する3つの原因と対処方法
2023.04.01
「外壁に錆びができているけど、どうしたらいいだろう」
「このまま放置してもいいのだろうか」という疑問をお持ちではないでしょうか。
外壁材自体が錆びている場合もありますし、他の部材が錆びたことにより、もらい錆びが起きている場合もあります。
いずれにせよ、錆びができていたら早めの対処が必要です。
この記事では、外壁に錆びができる原因や補修方法について詳しく解説します!
錆はどうして発生する?
そもそも、錆びはどうしてできるのでしょう。
錆びとはなんなのか、そのメカニズムについて見ていきましょう。
錆びとは
錆びは、金属が腐食して発生する金属酸化物(腐食生成物)です。
腐食とは、化学反応が起きることで、その物質の形や機能が損なわれることをいいます。
つまり、外壁が錆びるということは外壁の形を変え、我々の生活を守ることができなくなるということです。
一般的にイメージしやすい錆びとは、鉄が茶色、黄色、黒と腐食した状態だと思います。
腐食が進行した鉄表面には、酸化被膜が生成され、それを錆びといいます。
錆びが発生するメカニズム
錆びは、以下のようなメカニズムで発生します。
①雨などの外的要因により、鉄部に水分がかかると、鉄部の表面にある水分が空気中の酸素を吸収する。 ②水分と酸素が化学反応を起こし、OH-の水酸化鉄イオンが生成され、鉄Feは電子が奪われ、Fe3+のプラスイオンに変化。 ③OH-とFe3+が結合し、Fe(OH)3となる。 ④この後、水分がなくなり、錆び(Fe2O3)が発生する。 |
上記のようなメカニズムでできた錆びは、鉄の酸化物と言えます。
錆びができる原因は、以下の2パターンです。
錆びの原因①水と酸素
鉄部は湿度60%以上になった場合や、表面が水で覆われることで酸化が起こり、錆びが発生します。
錆びの原因②電気伝導率
電気伝導率とは、電気をどのくらい通しやすいかを表す指標のことです。
鉄部は電気伝導率が高いほど腐食しやすい、という特徴があります。
そのため、電気伝導率が高い水道水は腐食がしやすい、電気伝導率が低い純粋は腐食しにくいと言われています。
外壁塗装をしたのに錆びが発生する理由
外壁塗装をしたにも関わらず、錆びが発生することがあります。
塗装後、3年も経たずに錆びが発生した場合は早いと判断していいでしょう。
では、なぜ外壁塗装をして、すぐに錆びが発生してしまったのでしょうか。
その理由についてご案内します。
①手抜き工事だった
外壁塗装の基本は下塗り、中塗り、上塗りの3度塗りです。
使用する塗料製品により塗装回数は異なりますが、ほとんどの場合が3度塗りで十分な防水性が得られます。
もし、塗装が1度塗りや2度塗りだった場合は手抜き工事だった可能性があります。
他にも下地調整が適切に行われていなかった、錆びが発生する部材にも関わらず防錆び材がきちんと塗布されていなかったという場合も、早期に錆びが発生する原因になります。
②もらい錆びで錆びが移った
外壁材が錆びないはずのモルタル外壁や、錆びにくいと言われているステンレス部材に錆びができることがあります。
この場合はもらい錆びである可能性が高いです。
もらい錆びとは、他の部材で発生した錆びが、雨や風の影響で別の物へと移ってしまうことを言います。
錆びにくい外壁に錆びが移ると、錆びの進行が早く外壁内部にも劣化が至る場合があります。
錆びが発生した際の応急処置
錆びが発生したら、早めに対処をする必要があります。
ここでは、具体的にどのような対処方法があるかをご紹介します。
①外壁を洗浄する
発生直後の錆びであれば、ホースの先を指で潰し、水圧を掛けて外壁を洗浄するだけで落とせる場合があります。
ただし、外壁の内部まで達している錆びには効果がありません。
②錆び用の洗剤で洗浄する
ホームセンターやインターネットでは錆び取り用の錆び用洗剤が販売されています。
水だけで落とせない錆びも、この錆び用洗剤を使えば落ちる場合もあります。
洗剤を使用した後は変色を防ぐためにも、しっかりと洗い流しましょう。
こちらの方法も、錆びが内部まで達している場合は効果はありません。
③業者に依頼する
外壁の内部まで浸食している錆びは、それに適した下地処理や塗料の選択が大切です。
知識が浅かったり、経験が少ないと根本的な解決は難しいでしょう。
一次的に錆びを消すことができたとしても、すぐに再発する恐れがあります。
安全に快適な生活を維持するためにも、錆びの除去は正しい知識や技術の高い塗装専門業者に依頼されることをオススメします。
外壁塗装専門業者は費用がかかりますが、外壁の錆びの状態を正しく見極め、適した塗料を選んでくれます。
更に錆びの再発を防ぐために、下地調整から適切な工法で補修と塗装が行われるため、長い目で見ればプロに依頼した方が安心で経済的と言えます。
ただ、塗装業者の中には手抜き業者も存在します。
業者選びは慎重に行いましょう。
「【経験者の声まとめ】外壁塗装の失敗例と成功する人のポイントとは」は、こちらのページです。
錆びが発生しないための予防策3つ
長く安心して生活するためには、外壁に錆びが発生しないように対策をすることが大切です。
ここからは錆びの予防策についてご紹介します。
①錆びが発生しやすいものを外壁の近くに置かない
もらい錆びを防ぐためにも、錆びが発生しやすい以下のようなものは外壁の近くに置かないようにしましょう。
・自転車 ・フットライト ・照明 ・脚立 ・スコップ など |
②酸で洗浄をする
錆び落としに効果のある酸というのは、クエン酸とリン酸です。
身近にあるクエン酸は、それほど進行していない軽度な赤錆びに効果があります。
錆びが進行している場合は、クエン酸よりもリン酸を主成分とした製品を使用します。
リン酸は、すでに発生している赤錆びに効果があり、再発も防ぐ効果があります。
直接、手で触れると危険なので、ご使用の際はゴム手袋を付けましょう。
③防錆び塗料を塗る
錆びを予防するために最も効果的なのが、防錆び塗料を塗装することです。
鉄部の表面に塗装すると、錆びの原因となる水や酵素を塗膜が遮断し、錆びを防いでくれます。
しかし、既に錆びが発生している場合に防錆び塗料を塗装しても錆びの広がりは止められません。
錆びている部分に防錆び塗料を塗ってしまうと、水分を吸収して酸化する原因にもなるのでやめましょう。
すでに錆びが発生している場合はケレン作業という下地調整を行い、錆びを削ってから防錆び塗料を塗ります。
この場合もDIYではなく、業者に依頼した方が安心です。
「外壁塗装の契約方法と注意するポイント」については、こちらのページです。
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