ベランダやバルコニーの「床部分」の点検をしていますか?
「最近ベランダに出ていないからわからない」
という場合は注意が必要です。
雨漏りトラブルは、ベランダやバルコニーが原因となることが多いため、ひび割れや剥がれなどの補修を定期的にしなければいけません。
放置していると、気付かぬうちに家を支える木材が腐っていくこともあるので、注意しましょう。
今回は「ベランダやバルコニーの防水塗装」についてお伝えしていきます。
ベランダやバルコニーの床部分の点検をあまりしていない方は、是非参考にしてみてください。
防水塗装が必要な劣化症状は、次の4つです。
①色あせ ②ひび割れ ③膨れ ④剥がれ |
ベランダやバルコニーの防水層の劣化は「雨漏り」や「構造部(木材や合板)の腐食」に繋がります。
雨漏りや腐食が起こると、大規模な修繕工事が必要になるので、定期的な防水塗装をしておくことが大切です。
プロに定期的に点検をしてもらい、劣化症状を見逃さないようにしましょう。
防水層が全体的に色が変わり「色あせ」があれば、防水塗装が必要です。
色あせは、トップコート塗膜の劣化のサインなので、そのまま放置していると「防水層」が紫外線や外気に触れることになります。
紫外線や外気に触れ続けると「経年劣化」を起こし、ひび割れや剥がれが起きる可能性があり危険です。
色あせが起きた時点で、防水塗装によるメンテナンスをしたかどうかで、後々の雨漏りや木材・合板の腐食が起きるかが決まります。
「あまりベランダやバルコニーを使わない」という状況なら、気付かないうちに劣化が進んでしまうことが多いため、色あせに気づいた時点で補修を検討しましょう。
ベランダやバルコニーの防水層のひび割れには、大きく分けて2種類あります。
1)トップコート(表面部分)のひび割れ 2)防水層のひび割れ |
どちらにおいても、雨漏りなどのトラブルを防ぐために早めの対処が必要です。
ベランダやバルコニーに採用される防水方法には3種類ありますが、どの方法で施工しても、表面に保護の役割をもつ「トップコート」が塗られています。
トップコートは、紫外線や外気温の変化などにより劣化し、ひび割れが起こるため注意しましょう。
表面的なひび割れであれば「すぐに対処しなければ危険」な状態ではないものの、放置すれば防水層の劣化に繋がります。
トップコートは、防水層を守る大事な壁の役割をもつので、ひび割れを発見したらプロに点検してもらいましょう。
表面的ではなく、防水層にまで達しているひび割れは、防水塗装では対応しきれない可能性が高いです。
範囲が広い場合は、防水層の施工のし直しが必要になるので、早めにプロに相談しましょう。
防水工事をする際に内側に水分が入ってしまうと、気温や紫外線によってあたためられた時に「膨れ」が起こります。
表面が膨れてしまっている部分はありませんか?
施工不良が原因であることが多いため、工事から数ヶ月〜半年程度で膨れが発生することもあります。
まずは施工業者へ連絡をして、一度点検してもらいましょう。
優良な業者であれば、施工のし直しをしてくれるはずです。
防水層の劣化が進むと、トップコートが保護の役割を果たせなくなり、剥がれが起こることがあります。
剥がれが起こると、そこから雨水が侵入し、さらに防水層の劣化が進んでしまうので危険です。
雨漏りや木材・合板の腐食が起こる原因になるため、早めに防水塗装などのメンテナンスをしましょう。
ベランダやバルコニーの防水工事の種類は3つです。
①ウレタン防水 ②FRP防水 ③シート防水 |
防水工事には上記3つの他「アスファルト防水」という方法がありますが、主に広い屋上に採用される方法です。
一般的な住宅や集合住宅のベランダやバルコニーには使われることは少ないため、この記事では説明を省略します。
ウレタン防水は「塗膜防水」の1つで、ウレタン樹脂を塗装することで防水層をつくり出す方法です。
メリットとデメリットはこちら!
メリット |
・液体状の樹脂を使うので、凹凸があっても施工可能 ・シート防水のように継ぎ目がないため「防水性」が高い ・防水工事の中で最も価格が安い |
デメリット |
・施工をする職人によって仕上がりに差が出る ・FRP防水より耐久性は低い |
液体状の樹脂を使うため、硬化すると「継ぎ目がない防水層」ができます。
シートを使って防水層を作り出す方法と違い、端っこから剥がれてくるなどのトラブルが起きにくいのが特徴です。
同じ塗膜防水であるFRP防水よりも価格は安いですが、耐久性はウレタン防水の方が低いため、重視するものによって選択する必要があります。
狭く、あまり使わないベランダやバルコニーであれば、ウレタン防水を採用するのがおすすめです。
FRP防水は「繊維強化プラスチック」と呼ばれる、ガラス繊維を混ぜたプラスチックを使って防水層を作ります。
ウレタン防水と同様「塗膜防水」の一種です。
FRP防水のメリットとデメリットはこちら!
メリット |
・耐久性が高く、屋上駐車場の防水工事に採用されることが多い ・プールや水槽に採用される程の防水性の高さ ・硬化が速く、工期が短い |
デメリット |
・費用が高い(ウレタン防水の1.5〜2倍程度) ・伸縮性が低いため、ひび割れを起こしやすい ・紫外線に弱い |
耐久性が高いため、歩くことが多いベランダやバルコニーに採用するのがおすすめです。
一方、伸縮性の低さや紫外線への弱さがデメリットなので、季節の変わり目に自分で点検をしましょう。
「ひび割れが多くなってきたな」と感じたら、プロによる点検を依頼し、防水塗装などの必要な補修をおこなってください。
シート防水は、塩ビやゴム製のシートを敷いて防水層をつくる方法です。
メリットとデメリットはこちら!
メリット |
・ウレタンやFRP防水など、他の方法の防水層の上にも施工ができる ・面積が広い場所でも短期間で工事が終わる ・耐久性が高い |
デメリット |
・凹凸や複雑な形状が多い場所には不向き ・高い技術力が必要(施工できる業者が限られる) ・シートとシートに継ぎ目ができるため、接着が弱いと劣化しやすい |
樹脂などを塗装して作り出す塗膜防水とは違い、シートを敷いていく方法なので、広い面積にも対応できます。
一般的な住宅よりも面積が広いベランダやバルコニーに採用するのがおすすめです。
一方で、継ぎ目ができることや施工に高い技術力が必要になるデメリットがあるため、施工実績を確認した上での業者選びが必要になります。
当店ではシート防水の施工や補修についても対応可能です。
ご希望の方は、気軽にご相談ください。
今回はベランダやバルコニーの防水塗装についてお伝えしてきました。
【防水塗装が必要な劣化症状】 ①色あせ ②ひび割れ ③膨れ ④剥がれ 【防水工事の種類】 ①ウレタン防水 ②FRP防水 ③シート防水 |
ベランダやバルコニーをよく使う場合や、室外機などの機械を置いている場合は、5年に1回程度点検が必要です。
色あせやひび割れがないか、プロに点検してもらいましょう。
宮崎市・都城市の外壁塗装・雨漏り修理・屋根リフォーム専門店【フカミナトリフォーム】
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