あなたのお住まいの外壁はサイディング直貼り工法ではありませんか?
サイディング直貼り工法だと、メンテナンスをする際に「張り替えしかできない」と言われるかもしれません。
張り替え工事は、塗装工事に比べるとグッと費用が高くなります。
直貼り工法の外壁では塗装をすると不具合を起こす場合があります。
しかし、全ての場合が不具合を起こすということではありません。
実際、直貼り工法でも適切な塗装メンテナンスをされてお住まいになっている方も多くいらっしゃいます。
この記事では、外壁が直貼り工法かどうかの見分け方や、直貼り外壁のメンテナンス方法について詳しくお伝えします!
外壁の貼り方には直貼り工法と、通気工法があります。
2つの工法にどのような違いがあるのか、詳しく解説します。
直貼り工法とは、防水シートの上にサイディングボードを直接貼り付ける工法です。
もともと一般的な工法で、多くの建物に用いられてきました。
しかし、直貼り工法は内部に水分や湿気が入ると逃げ道がないので、湿気が溜まりやすいというデメリットがあります。
通気工法とは、防水シートとサイディングボードの間に”通気胴縁(つうきどうぶち)”という木材を挟み、空気の通り道を確保した工法です。
水分が逃げられる為、中の柱などの構造が劣化しにくく、空気の層ができるので断熱効果が高いという特徴があります。
2000年以降、多くの建物で用いられている工法です。
直貼り工法は外壁の内部の構造ですが、外側からでもほとんどの場合、見分けることができます。
簡単な見分け方をご紹介しますので、ご自宅の外壁が直貼りかどうか確認してみてください。
見るところは外壁の一番下に付いている横長の金属、水切り板金です。
(中には水切り板金が付いていないお住まいもあります。)
水切り板金とサイディングの間に定規やカードを差し込んで奥行を確認してみてください。
一般的なサイディングボードの厚みは1.2~1.6cmなので、奥行きが1~1.6cm程しかない場合は直貼りの可能性が高いです。
水切り板金とサイディングボードの間がコーキングで埋められている場合も、直貼り工法の可能性があります。
奥行きが2cm以上あったり、指が入るほどの隙間がある場合は通気工法でしょう。
また、1990年代から2000年代まではサイディングの標準工法が定まっていなかったので、その頃に建てられたお住まいは直貼り工法が多く見られます。
では、直貼り外壁の場合、どのようなメンテナンス方法があるのでしょう。
お住まいの状態に合わせて適切な施工方法を選択しましょう。
直貼り外壁でも、膨れや剥がれなどの症状がほとんど出ていない場合は、ある塗料で塗装工事が可能です。
ただ、100%不具合が起きないとは言い切れません。
不具合の危険を確実に無くしたい、という場合は他のメンテナンス方法にしましょう。
塗料は湿気を逃がす働きのある透湿性を持つもので塗装します。
湿気や剥がれが起こるリスクを軽減してくれます。
透湿性のない塗料で塗装をしてしまうと、こもった湿気の逃げ道が無くなり、お住まいの劣化に繋がります。
反対に、選んではいけない塗料は弾性・微弾性塗料です。
小さなひび割れを埋め、追従してくれる良い塗料なのですが、湿気の逃げ道を塞いでしまう為、直貼り外壁には向いていません。
中には、直貼り工法の知識がなく、適した塗料で塗装しない業者が存在します。
そのような業者に依頼してしまうと、塗装してすぐに膨れや剥がれが起こる可能性があります。
塗装業者選びは慎重に行いましょう。
「外壁塗装で失敗しないための7つのポイント」は、こちらのページです。
外壁カバー工法は、既存のサイディングの上に、新しいサイディングを張る工法です。
化粧スレート屋根によく見られる工法ですが、最近では直貼りサイディングでもよく用いられています。
既存の外壁を撤去する必要がなく、性能面にも優れたコスパの良い施工方法です。
外壁カバー工法では新しい外壁を張る前に胴縁を取り付け、空気の層を確保します。
それにより、湿気による結露を低減し、断熱性能や遮音機能も向上します。
外壁塗装と比べると、格段に快適に過ごすことができるようになるメンテナンス方法です。
雨漏りが起きている場合は、防水シートを貼ってから外壁カバー工法を行うと、雨漏りを解消できます。
もちろん、通気層を設けるだけでも雨漏り対策に効果的です。
また、外観が新しい外壁になるので、新築同様になります。
デザインも様々なタイプを選ぶことができ、タイル調、レンガ調など沢山あります。
なお、外壁のコンディション次第では張り替え工事しか選べない場合があります
外壁のコンディション次第では、外壁塗装、カバー工法ができない場合があります。
その場合のメンテナンス方法は外壁張替え工事しかありません。
サイディングに著しい歪みや反りが生じていたり、外壁内が結露で断熱材や柱が傷んでいる場合は外壁張替え工事をします。
また、今後安心して住みたいという場合も外壁張替え工事がいいでしょう。
既存の外壁を撤去し、新しい外壁に張り替えるので、劣化状態をリセットできます。
外壁内のコンディションも確認することができるので、根本的な問題解決には最も望ましいメンテナンス方法です。
ただ、廃材処分費と工数がかかるので、工期が長く、費用もかかる工事です。
膨れや剥がれなどの症状がほとんど出ていない場合は透湿性のある塗料での塗装が可能ですが、直貼り外壁の場合は基本的に保証の対象外です。
※ここでいう保証は、塗装業者が独自に設けている塗膜保証のことです。
なぜ保証の対象外かというと、塗膜保証というのは”塗装工事で不備、施工不良が原因で起こった症状”に対する保証だからです。
直貼り外壁に塗装工事をして膨れや剥がれが起きても、それは”直貼り外壁というお住まいそのものの構造”が原因になります。
その為、保証の対象外になり、補修や塗り直しの場合は費用がかかる可能性があります。
直貼り外壁で塗装工事を検討されている方は、このようなリスクもあることを覚えておきましょう。
反対に「何が起きても無料で直します!」という業者にはご注意ください。
直貼り工法について知らない可能性があります。
契約する前に必ず「定期点検はしてくれるか」を確認しておきましょう。
直貼り外壁に塗装をし、万が一、不具合が発生した時に定期点検をしてもらっていれば、すぐに発見してもらえます。
そうすることで軽度なうちに補修できたり、今後の対応について検討できます。
直貼り外壁の場合、塗装工事だとリスクがありますし、カバー工法や張り替えだと費用が高くなります。
それにより、どのメンテナンスが一番いいのか、悩んでしまうこともあると思います。
フカミナトリフォームでは多数の直貼り外壁のメンテナンスを行ってきました。
お客さまにご満足いただけるメンテナンス方法を提案させていただきます。
調査・お見積りは無料で行っていますので、お気軽にご依頼ください(^^)/
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