無機は、紫外線による劣化が限りなく少ないものですが、その弱点は「固い」というところです。
従来の無機塗料は柔軟性がなく塗膜が固く割れやすいというデメリットがありましたが、無機UVコートでは、少しの有機物を配合することにより、しなやかで強靭な塗膜を実現しました。無機UVコートは、国内の塗料で、最も多く無機成分が含まれている塗料になります。
約20~30年の耐久性があり、15年経過後の光沢保持率は80%以上です。また、柔軟性がないという従来の無機塗料の欠点を改良し、しなやかで強靭な塗膜を実現しています。
下記の実験画像では、従来の無機塗料ではΦ10mm曲げたところでヒビが発生していますが、無機UVコートではΦ2mm曲げてもヒビ割れが起きていません。
無機UVコート は、紫外線や雨、風、塩害に強いのが大きな特長です。6年間の屋外暴露試験で塗膜に強い紫外線を与えつづけても高い光沢を維持します。
フッ素樹脂塗料と比較しても非常に高い耐候性をもつことがわかります。
壁面にみられる雨筋汚れは、空気中の塵や埃、排気ガスなどが付着したもので、降雨時に雨筋汚れとなり、乾くと外壁に徐々に表れてきます。この雨筋汚れを防ぐためには塗膜面を水で濡らすことが最も有効です。
無機UVコート は、従来の塗料に比べ、高い親水性をもつため、汚れを雨水で流れ落とします。雨筋暴露試験での汚染性能比較でも、雨筋汚れが付きにくくなっているのがわかります。
火災に強く、人の体にもやさしい環境配慮型塗料です。不燃性のため、無機U Vコートを塗った面は燃えにくく、火災時の延焼を防ぎます。プライマーは弱溶剤、上塗り弱溶剤は水性タイプなので、臭気がやわらかく居住者の方に配慮しています。
また、シックハウス症候群の対策として、ホルムアルデヒドの規制F☆☆☆☆基準をクリアーするなど、健康に悪影響を及ぼす有害な物質を含んでおりません。
無機UVコートの高耐候性により、塗り替えリフォームの時期の延長が可能です。結果的にトータルのメンテナンスコストを下げることができます。