フッ素塗料が長持ちする理由は「強い結合」にあります
こんにちは、深港です。
都城や宮崎にお住まいの方から「フッ素塗料って本当に長持ちするの?」「ちょっと高いけど、やっぱりいいの?」とよくご相談をいただきます。
確かにフッ素塗料は他の塗料に比べて価格は高めです。ですが、私自身がこれまで数多くの現場を見てきて感じるのは「長持ちする」という評価は決して大げさではない、ということです。
その理由を今日は少し、わかりやすくお話ししたいと思います。
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フッ素塗料の秘密は「C–F結合」
フッ素塗料には「フッ素樹脂」という特別な樹脂が使われています。
この樹脂の中では、炭素(C)とフッ素(F)がものすごく強く結びついていて、これを「C–F結合」と呼びます。
この結合は、実は地球上でもトップクラスに強いんです。
都城や宮崎は日差しがとても強く、紫外線による外壁の劣化が早い地域でもありますが、このC–F結合は紫外線のエネルギーでも壊れません。
だからフッ素塗料は、他の塗料よりもずっと長持ちするんですね。
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紫外線に負けないから、きれいが続く
外壁を触ると白い粉が手につく「チョーキング」という現象があります。
これは紫外線で塗膜の結合が壊れてしまうのが原因です。
宮崎の強い太陽の下では、この劣化が特に進みやすいのですが、フッ素塗料は結合が壊れにくいため、チョーキングがほとんど起こりません。
結果として「色あせにくく、きれいが長持ちする」というわけです。
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汚れにも強いフッ素
フッ素塗料の良さは紫外線に強いだけではありません。
分子構造の関係でフッ素は表面に集まりやすく、見えないバリアを作ります。
そのおかげで、雨筋汚れや苔が付きにくく、外壁の美観を長く保てます。
都城や宮崎は雨も多い地域ですが、フッ素塗料を施工したお宅を見ると「他の塗料より汚れにくい」と実感しています。
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他の塗料と比べると
塗料の耐用年数を比べてみると、
• アクリル塗料:5〜7年
• ウレタン塗料:7〜10年
• シリコン塗料:12〜15年
• フッ素塗料:15〜20年以上
という違いがあります。
一度の塗り替え費用は高くても、塗り替えの回数を減らせる分、長い目で見るとフッ素塗料はむしろお得になるケースが多いんです。
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フッ素塗料の弱点も正直に
ただし、フッ素塗料にも弱点があります。
硬さがあるため、建物の下地が動きやすいと割れやすいこともあるんです。
ですから私たちは必ず現場調査を行い、「この建物には本当にフッ素が合うのか?」をしっかり判断しています。
場合によっては柔軟性を持たせたフッ素塗料や、他の塗料をおすすめすることもあります。
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まとめ
フッ素塗料が長持ちする秘密は「C–F結合」という特別に強い結合にあります。
紫外線に負けない強さ、汚れを寄せ付けにくい性質、そして長期的なコストパフォーマンス。
これがフッ素塗料の大きな魅力です。
都城や宮崎のように紫外線が強く、雨も多い地域では、その性能が特に発揮されます。
もちろん、塗料はどれもメリットとデメリットがあるので、最終的には建物の状態に合わせて選ぶことが大切です。
「せっかく塗装するなら、長く安心して暮らしたい」
そう思われる方には、フッ素塗料はとてもおすすめできる選択肢です。
次回は、無機塗料とフッ素塗料の比較など、塗装に20年携わってきたからこそ思う考えもどんどんお伝えしていきますのでまた見てくださいね(*^^*)