飛び込みで訪問にきた営業マンに、「お宅の屋根、割れてますよ!」「今すぐ修理しないと危険です」
このように突然言われて、混乱したという経験はありませんか?本当に屋根が割れているのか、すぐに修理が必要な状態なのかと、とても不安になってしまいますよね。
確かに屋根に「割れ」が生じている場合、修理しないと危険な状態になってしまうことはあります。しかし、今すぐになんとかしなければいけない状態であるのはごく稀です。定期的にしっかり点検を行い、適切な修理を行っておけば危険な状態にまではなりません。
そこで今回は「屋根が割れていると言われたら、どのように対処すればいいのか」について解説していきたいと思います。屋根の中でも、多く使われているスレート屋根の内容を中心にお伝えしていきますので、スレート屋根のお家にお住いの皆さんは是非参考にしてみてください。
飛び込みで皆さんの元を訪れた営業マンなどに「屋根が割れている」と言われたら、信頼できる業者へ点検を依頼しましょう。
飛び込みで訪れた業者には点検は依頼しない方がよいでしょう。中には良い業者もいるかと思いますが、突然訪れて「屋根が割れている」と話す業者には悪質な業者が多いと言われています。そのような業者に工事を依頼してしまったことで、トラブルが発生し後悔してしまうケースが多く発生しています。
リフォーム工事の中でも、屋根塗装は外からでも確認できる部分であるため、悪質な業者が営業をしやすく、引っかかってしまう人も多いようです。
・本当に割れているのか
・すぐに対処しなければいけない状況なのか
・修理方法はどのようなものが適切なのか
このようなことを、専門業者による点検で確かめてもらった上で、修理を手配するか、様子をみるかの選択をしましょう。
信頼できる専門業者の点検を経て、修理が必要な状態と判断された場合は、割れが発生している状態に応じて下記の4つの修理方法の中から行う工事を選択します。
割れている範囲が狭い場合は、その部分だけを補修していきます。亀裂部分に防水の役割があるコーキング材などを詰めることで、内部に雨水が侵入するのを防ぐことができます。
このように、割れがまだ軽症である状態のうちに発見ができ、修理に踏み出すことができれば、軽微な補修で対応が可能です。屋根の無料点検などを活用して、早期に対処できるように心がけていきましょう。
割れが発生している箇所が多く、全体的に劣化が確認できるような場合は屋根全体の塗装工事を行っていきます。
このような場合は、屋根の塗料が色あせを起こして、塗料の保護膜が薄くなってしまっていることが多いです。割れにのみ対応しても、後々カビや汚れがひどくなるなどの不具合が出やすくなりますので、保護膜である塗料を塗り直す必要があります。
屋根の塗装は10年に1度を目安として行う必要がありますが、点検などによって割れが生じているのであれば、10年を待たずに塗装工事を行う方がよいでしょう。
スレート屋根の割れだけではなく、全体的に劣化が激しいような状態である場合は、既存の屋根に新しい屋根を被せる「カバー工法」を選択することもあります。塗装工事よりは工事金額が高くなりますが、新しい屋根を施工する「葺き替え」より金額を抑えることができます。屋根の工事にかけられる予算との相談になるとは思いますが、割れへの対処としてはとても有効な方法となっているので、選択肢の1つとして入れてみてください。
割れや塗料の劣化だけではなく、屋根材本体の劣化が激しいような場合や、これを機に新しい屋根に変えたいという場合は「葺き替え」を行っていきます。既存の屋根を全て撤去し、新しい屋根に変える工事となるため、修理方法の中では金額は1番高くなります。
しかし、下記のようなメリットがあるのが魅力です。
・新しい屋根材となるので細々した修理をしていく必要がない
・一度屋根を撤去するので下地材や防水シートを新しいものに変えることができる
・見た目が綺麗になり住宅が新しく蘇る
新しい屋根にすることで見た目が綺麗になるだけではなく、下地材や防水シートなど普段見えないところまで新しく綺麗なものに変えることができ、機能面においてもパワーアップすることができます。予算や屋根の状況を考えながら検討してみましょう。
スレート屋根というのは、セメントに繊維素材を混ぜて、薄く伸ばし板状に加工したものを使用した屋根のことを言います。
<メリット>
・軽くて屋根工事がしやすい
・他の屋根材よりも安く、屋根工事の金額を抑えることができる
・日本で広く使われているため扱うことができる業者が多い
<デメリット>
・割れやすい(耐久性が低い)
・他の屋根材と比べて水に弱いためカビが生えやすい→定期的に塗装のメンテナンスを行う必要がある
上記のような感じになります。中でも注目したいのが、今回のテーマでもある「割れ」の部分です。他の屋根材よりも「割れやすい」というデメリットがあるので、スレート屋根を使っている場合は、定期的に割れがないか点検する必要があります。
さて、前項でスレート屋根のデメリットとして「割れやすさ」があるとお伝えしてきました。「元々割れやすいなら、放置していても問題ないんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、なるべく早く割れを修理しておきたいです。
それは「割れた部分から屋根材や屋根より内側に雨水が侵入する」からです。
屋根材の内側までひび割れが生じていた場合、雨水が内側まで到達して、屋根材自体が雨水に濡れてしまいます。前項のデメリットでもお伝えしたように、スレート屋根は「水に弱い」という性質がありました。何度も何度も雨水が侵入してきている状態では、徐々にスレート屋根の本体が腐っていきます。
徐々にボロボロになり、ひび割れや劣化は悪化してしまうでしょう。雨風から住宅を守るという役割を果たすことができなくなってしまうため、雨漏りのリスクが高くなっていきます。
雨水の侵入を1番外側で守っているのはスレート屋根ですが、割れによってその機能を失った場合、屋根の内側に雨水が流れてきます。その雨水を受け止めるのが「防水シート」です。屋根の下地材の上に張られている、いわば第二の砦。この防止シートがしっかり施工されている限り、雨漏りは起きません。
しかし、防水シートも雨風や紫外線に長期間当たっていると、他の部材と同様、劣化していきます。
第二の砦である防水シートが機能している間に、屋根材を補修できればよいのですが、修理しないまま放置していると防水シートも雨水に耐えることができなくなってしまうでしょう。防水シートの劣化した部分から住宅内部に雨水が侵入し、雨漏りが発生してしまうことがあります。
屋根材の割れがこのように、防水シートにまで影響を与えてしまわないうちに、点検や適切な修理を行いましょう。
スレート屋根が割れてしまう原因は主に3つです。
屋根は住宅の中で1番、雨風や紫外線を受け止めている場所です。そのため、屋根材や塗料が徐々に劣化を起こし、割れが起きてしまいます。この経年劣化が原因の不具合やトラブルは割れ以外にも下記のものがあります。
・色褪せ
・カビの繁殖
・塗料の膜が膨れている
割れの他にも色褪せやカビの繁殖などが発生している場合は、部分的な補修では対応しきれません。全体的な屋根材の修理や塗装工事が必要となります。前回メンテナンスを行ったのはどれほど前か、屋根材を施工したのはいつぐらいかを専門業者へ伝え、適切な修理方法を提案していただきましょう。
様々な「衝撃」によって、スレート屋根が割れてしまうことがあります。具体的には下記のようなものです。
・強風で飛んできたゴミ(枝や石など)
・鳥が運んできたモノ
・動物や鳥のイタズラ
これらの衝撃による割れは、適切なメンテナンスを行っていても起きてしまうものです。大きな台風の後や「最近よく鳥が屋根にとまっているな」と感じた時などは、専門業者に点検を依頼しましょう。
衝撃の強さによっては屋根の防水シートも破れてしまっていることもあります。雨漏りのリスクが高まっている状態となりますので「割れてしまうのは経年劣化だけではない」ということを頭に入れておくようにしましょう。
スレート屋根の上に、アンテナや太陽光を設置している場合は注意が必要です。
・留め金具の経年劣化
・アンテナが倒れた
・太陽光の重み
・工事の際の踏み入れ
・風の影響
これらがスレート屋根に影響を与えて、屋根が割れてしまうことがあります。設置した時は問題がなくても、太陽光パネルやアンテナの重みで少しずつ割れが生じてしまうことも・・・。そもそもスレート屋根の上に施工しても問題ないものなのか、設置する太陽光パネルの重さはどれほどなのかを確認した上で設置する方がよいでしょう。
また、既に使っていないアンテナやエアコンの室外機が設置されているのなら、撤去してしまうのがおすすめです。地震や台風の影響を受けやすいだけではなく、留め金具やアンテナ・室外機本体の劣化が屋根に影響を与えてしまいます。
宮崎県南で屋根の割れを修繕するなら弊社へご相談ください!
今回は屋根の割れについて解説してきました。
「屋根が割れている」と言われた時、最初に行うのは信頼できる業者による「点検」です。
点検結果に応じて、適切な修理方法を選択して割れに対処していきましょう。
皆さんからのお問合せお待ちしております!