木質系サイディングの塗装のタイミング・塗装の工程を徹底解説!
2023.08.17
木質系サイディングは窯業系サイディングや金属系サイディングとは塗装方法が異なることをご存知でしょうか。
そもそも天然木が美しいので、わざわざ塗料を塗る必要がないと思われている方もいらっしゃるかもしれません。
木質系サイディングも塗装工事が必要です。
この記事では木質系サイディングの塗装によるメンテナンスについて詳しく解説します。
木質系サイディングは塗装が頻繁に必要!
木質系サイディングは他の素材のサイディングに比べて頻繁に塗装が必要です。
窯業系サイディングや金属系サイディングに比べると、木質系サイディングは水濡れに弱いからです。
木質系サイディングは塗料の劣化によって水が浸透してしまうと腐ったり、反ったりして交換しなければならなくなるリスクが高いのが特徴です。
そのため、塗装の劣化を防ぐ必要性が高く、他の種類のサイディングに比べると早めに外壁塗装をしてサイディング本体を守る必要があります。
木質系サイディングは天然木の美しさを生かすためにクリヤー仕上げにしていることが多くなっています。
塗料で塗りつぶしてしまうことも可能で、好みに応じて塗装のやり方を変えることが可能です。
雰囲気を変えるためにあえて塗装方法を変えるのも一興なので、外壁塗装をする必要が生じたときにはどのような仕上げにするかをよく考えるようにしましょう。
木質系サイディングの外壁塗装のタイミング
木質系サイディングの外壁塗装はどのようなタイミングで実施したら良いのでしょうか。
適切なタイミングを見極める方法を確認しておきましょう。
7年程度を目安に実施する
木質系サイディングの外壁塗装の時期は目安としては7年です。
新築したときや、外壁リフォームをしたときから数えて早ければ5年くらい、長くても10年くらいで塗り直しが必要になります。
一般的に家庭用の外壁塗装で用いられている塗料はシリコン塗料で、耐用年数が10年くらいになっています。
使用環境によって劣化の進み具合は異なるため、早めに外壁塗装を施工するのが無難です。
明らかに劣化してしまった状態でしばらく放置していると木質系サイディングが腐食されてしまうリスクがあるため、定期的に7年を目安に実施するのが無難でしょう。
クリヤー仕上げは塗膜を見て判断する
木質系サイディングの外壁塗装を実施するタイミングは目視によって確認することもできます。
クリヤー仕上げの場合には透明感が失われてきたら外壁塗装のタイミングです。
塗膜を見て塗膜が白く濁ってきたり、つやがなくなってきたりしたときには劣化が進んでいます。
普段から見ていると変化に気付かないことがあるので、ときどき写真を撮影して比較すると良いでしょう。
特に新築時点や塗装直後の写真があると比較しやすくなります。
5年くらい経ったときから毎月1回くらいチェックする習慣を作ると、劣化の予兆が見られたときに速やかに対処できるでしょう。
エナメル仕上げはチョーキング現象で見極める
木質系サイディングをエナメル仕上げにしている場合には、他の種類のサイディングの場合とタイミングの見極め方はほとんど同じです。
チョーキング現象が見られたときには速やかに外壁塗装をするのがおすすめです。
塗膜の劣化の症状が出たら塗装するのが基本で、チョーキング以外にも気を付けた方が良い症状はたくさんあります。
塗装の剥がれが見られたり、コケやカビなどが発生したりしたときにも速やかに塗り直す必要があります。
また、木質系サイディング自体にヒビ割れが起きたり、木質系サイディング本体の反りが見られたりした場合には、軽度であれば塗り直しで済みますが、症状が進行している場合には外壁の張り替えか重ね張りが必要です。
塗装が劣化しているのに放置していると木質系サイディング本体も劣化してしまうので、早めに対処するのが大切です。
木質系サイディングの塗装工程
木質系サイディングでは塗装工程が他の種類のサイディングの場合とは異なります。
大枠としては塗膜を剥がして新しい塗料を塗るという点で同じですが、具体的な工程には違いがあるので詳しく見ていきましょう。
①足場の組み立て
外壁塗装ではまず足場の組み立てから始めます。
足場は安全に外壁塗装をするために必要です。
足場を組める場所がない場合にはフルハーネスを装着して足場なしで塗装をする場合もありますが、基本的には足場を設置して作業を進めます。
足場があった方が足元が安定するので作業の品質も高くなるため、費用や時間がかかっても足場を組み立てるのが一般的です。
②養生
足場を組み立てたら養生をおこないます。
この後、外壁の下地調整をしたり、塗料を塗ったりするときに周囲が汚れたり、余計なところに塗料が付いたりしてしまわないようにするためのカバーが養生です。
雨樋や窓、ドアなどに養生をしていき、作業をする部分だけ露出した状態にします。
また、周囲に塗料が飛散してしまうリスクを考えて、足場を覆うようにしてシートをかけるのが一般的です。
必要に応じて庭にある造作物や車、自転車などにも養生をおこないます。
③下地調整
養生を終えたら下地調整を始めます。
窯業系サイディングや金属系サイディングの場合には高圧の水流を使用して外壁を洗浄しますが、木質系サイディングの場合には高圧洗浄はおこないません。
木質系サイディングの場合には水濡れに弱い性質があるため、高圧洗浄を使用することができません。
ただ、汚れや古い塗膜をきれいに取り除かなければ塗料がうまく定着しません。
木質系サイディングの場合には下地調整として薬品を使用することがあります。
また、サンドペーパーで丁寧に古い塗膜を剥がしてきれいにするのが一般的です。
研磨するだけできれいにならない部分はパテなどを使用して平らな下地を作り上げます。
④下塗り・中塗り・上塗り
木質系サイディングの下地調整ができたら下塗りを始めます。
下塗りは塗料がサイディングに密着させるための処理です。
木質系サイディングに適したもの、かつ仕上げに使用する中塗り、上塗りの塗料とも相性が良い製品を使用します。
中塗りと上塗りは仕上げ塗りとも言われていて、ムラをなくして塗料の定着を良くするために二回に分けて塗るのが一般的です。
⑤作業の報告と現場の確認
上塗りまで終えて乾燥させた時点で状態を確認します。
現場管理者だけでなく、お客さまにも仕上がりをご覧いただきます。
現場を見て塗装が依頼通りにできているかをご確認いただき、問題がなければ片づけに進みます。
⑥足場の解体・清掃
足場の解体をし、現場の清掃をして作業は終了です。
清掃の結果も含めてお客さまに現場の最終確認をしていただき、問題がなければ撤収するというのが一般的な流れです。
宮崎県南の外壁塗装はフカミナトリフォームへ!
外壁は素材によって適切な施工方法を選択する必要があります。
外壁が汚れてきた、ひび割れている、苔が生えているなどの症状が見られましたら調査をご依頼ください。
外壁材や劣化状態に合わせて、適切な施工方法を提案させていただきます。
調査・お見積りは無料ですのでお気軽にお問合せください(^^)
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