屋根には瓦屋根、ガルバリウム鋼板、化粧スレートなど様々な種類があります。
その中にトタン屋根があります。
「うちもトタン屋根」「工場の屋根がトタン」という方も多いのではないでしょうか。
トタン屋根は塗装をすることで寿命を延ばすことができます。
この記事では、トタン屋根の寿命や耐久性、補修方法について詳しく解説します!
トタン屋根の耐用年数は約6~20年です。
5~10年ごとに塗装工事をすることで寿命を延ばすことができ、最長で20年持つと言われています。
塗装工事をせずに劣化状態を放置すると、その分張り替え工事の時期も早くなります。
張り替え工事よりも塗装工事の方が安価なので、できるだけ定期的に塗装メンテナンスをして長持ちさせましょう。
トタン屋根は鉄板の表面に亜鉛がメッキされています。
この亜鉛が剥がれたり傷ついたりすると、その箇所から鉄板が腐食したり、錆びが発生してしまいます。
一度錆びが発生すると、すぐに屋根全体へ腐食が進み、屋根に穴が空いて雨漏りを起こすケースが多くあります。
耐久性が低いトタン屋根の寿命を延ばす為には、日頃からこまめなメンテナンスが必要です。
具体的にどのようなメンテナンス方法があるか、ご紹介します。
トタン屋根は汚れや錆びが発生しているとすぐに腐食が広がります。
その為、見つけたら早めに対処することが大切です。
錆びは「発生したら手入れをする」のではなく、「発生する前に手入れする」ことがポイントです。
塗装が剥がれていたら錆びが発生する恐れがあります。
屋根は毎日のように紫外線や雨風にさらされています。
これらのダメージにより、徐々に屋根に塗られている塗装は劣化し、耐久性が低下していきます。
トタン屋根の劣化を遅らせて長持ちさせる為には、定期的な塗装メンテナンスが必要です。
屋根の表面にムラや剥がれ、穴などができていると、そこから錆びが広がってしまいます。
穴が空いた、塗膜が剥がれた、全体的に傷んでいるという症状ごとの補修方法・メンテナンス方法をご紹介します。
部分的な破損の場合は、トタンの張り替えをご検討ください。
1枚ずつトタンをはめ込んでいく「トタン瓦棒タイプ」の屋根であれば、新しいトタンへの交換も簡単です。
錆びて穴が空いているトタンは、部分的な張り替えも可能です。
塗膜が剥がれている場合は、一部ではなく全体的に塗膜が劣化している可能性が高いです。
トタン表面に塗られている塗料というのは紫外線や雨風によって色褪せ、塗膜は自然に剥がれてきます。
塗膜が剥がれると、金属部分が露出するので錆びが発生しやすくなります。
屋根塗装では色を塗り直して見た目を美しくし、表面に塗膜を張って屋根材を保護します。
トタン屋根の寿命は最長でも20年ほどで、それ以上経つと雨漏りが発生する恐れがあります。
そこで必要となるメンテナンスは屋根カバー工法(屋根葺き替え工事)、または屋根葺き替え工事です。
屋根カバー工法と屋根葺き替え工事はどんな工事か、後ほど詳しくお伝えします。
屋根塗装は、ただ傷んだ屋根に新しい塗料を塗るだけではありません。
沢山の工程を経て仕上げていきます。
一般的に、トタン屋根の塗装工事は以下のような流れで行います。
①足場設置・・・職人の安全性を保護する為、また、効率の良い作業をする為に足場を設置します。
②養生・・・足場の周りには飛散防止ネットというメッシュシートを張り、塗料やゴミが近隣に飛び散るのを防ぎます。
③ケレン作業・・・剥がれかかった旧塗膜や錆びを除去したり、塗料の密着性を高める為に目荒らしをする作業です。
トタン屋根は素材が鉄板なので、高圧洗浄のような下地処理だけだと不十分であることが多いです。
その為、ワイヤーブラシやディスクサンダーで下地を調整します。
④錆び止め塗布・・・塗装の基本は下塗り→中塗り→上塗りの3度塗りです。
トタン屋根の塗装では、下塗りの工程が錆び止めになります。
錆び止めは今ある錆びの進行を抑えるものではなく、これから発生する錆びを防止する為の塗料です。
錆び止めの効果は徐々に低下するので、定期的に塗り替える必要があるのです。
⑤中塗り・上塗り・・・仕上げ塗料を2回塗装します。
錆び止め塗料は防錆効果には優れているのですが、紫外線に対しては非常に弱いので、保護する為に必ず仕上げ塗料を塗装します。
仕上げ塗料は中塗り、上塗りと通常2回塗ることで耐候性などの性能を発揮できます。
⑥最終チェック・・・塗り残しなどがないか、現場管理者が仕上がりを確認します。
⑦足場解体・・・最終チェックに問題ないことを確認してから養生をバラし、足場も解体して完工です。
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カバー工法は、既存の屋根の上に新しい防水シート(ルーフィング)を張り、その上に新しい屋根材を葺く工事です。
以下に、カバー工法のメリットとデメリットをご紹介します。
【カバー工法のメリット】
・屋根が二重になるので、遮熱や防音効果に期待できる
・葺き替え工事に比べ、費用を抑えることができる
・施工期間が比較的短い
・既存の屋根材の撤去費用がかからない
【カバー工法のデメリット】
・屋根の形状、下地の劣化状況などにより施工できない場合がある
・ジョイント部分の防水性が不完全になる恐れがある
・屋根が二重になる為、重量が増して耐震性が低下する
・新しい屋根はガルバリウム鋼板がほとんどで、選べる屋根が少ない
このように、屋根カバー工法は費用の節約や工期を短縮できますが、耐震性が下がるというデメリットもあります。
屋根葺き替え工事は、既存の屋根材を全て撤去し、新しい屋根を葺く工事です。
屋根の下地までしっかりと確認できるので、屋根全体の劣化状態をリセットさせることができます。
屋根葺き替え工事のメリットとデメリットは以下の通りです。
【葺き替え工事のメリット】
・新しい屋根材によっては機能や耐久性を向上させられる
・屋根の下地の状態をチェックできる
・カバー工法に比べると選べる屋根材が多い
【葺き替え工事のデメリット】
・費用が高く、施工期間も長い
・建物の構造によっては選べる屋根材が限られる
・音やホコリが出るので、施工中はお住まいで過ごせない場合がある
トタン屋根はとにかく錆びが大敵です。
錆びが発生しないように、約5年に1度の塗装メンテナンスが理想です。
新築から20年以上経っている場合は屋根カバー工法、または屋根葺き替え工事が必要になります。
フカミナトリフォームでは補修、塗装、カバー工法、葺き替え工事など屋根の工事を幅広く承っています。
「うちの屋根はどんな状態?」「いくらかかるかだけ知りたい」などございましたら、お気軽にお問合せください。
点検・お見積りは無料で行っていますので、お気軽にどうぞ(^_^)/
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