外壁塗装のDIYをやってはいけない理由
2022.04.30
外壁・屋根塗装は専門の知識や技術力が必要となるため、DIYをする場合は注意点やデメリットをしっかりと理解しておくことが大切です。
このページでは、外壁・屋根塗装のDIYをやってはいけない理由や必要な道具、費用などについて紹介します。
外壁塗装のDIYをおすすめできない理由
作業の危険性
プロの施工は、安全をしっかりと遵守し、仮設足場を設置することから始まります。
しかし、一般の方がDIYで脚立を使用して外壁塗装を行う場合、高所での作業はバランスを崩し、転落する危険があります。
また下から屋根を見ると、あまり高く感じられないかもしれませんが、実際に屋根の上に登ってみると足がすくむぐらい高く感じることがあります。
大袈裟ではなく、屋根の上でそのまま足が動かなくなり、降りれなくなった方もいるぐらいです。
塗装の技術による耐久性の低下
まず塗料が長持ちする一つ目の秘訣は、塗料の質にあります。
現在、市場にでている塗料は数百メーカー、数百種類あります。その中からお家にあったベストな塗料を見つけるのは至難の業です。
塗料の素となる樹脂だけでも「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッ素」「無機」といった代表的な5つの樹脂に加え、水性なのか油性なのか、はたまたそれがご自宅に向いているのか不向きなのか等々、キリがないほどです。
二つ目は、塗料の膜圧です。メーカーが定める塗料の厚みを遵守しなければ、どれだけハイスペックな塗料を塗装したとしても長持ちしません。
プロは専門の道具一つ一つを使い、なおかつ熟練の作業で適正塗膜の厚みを確保致します。
塗料と塗料の繋ぎ目等もムラが出ない技術がありますので、なかなか一般の方には難しい部分があります。
作業時間
熟練の職人さん行う場合、約35坪の2階建のお家で、作業日数は約14日ほどです。
DIYで施工するとなると約3倍の時間はかかると予想されます。
外壁塗装をDIYで行った場合の試算
DIYで行った場合の費用をまとめますと、高圧洗浄機は借りてきたと仮定した場合で
高圧洗浄機リース費用:20,000円
養生:15,000円
刷毛、ローラー:10,000円
下塗り塗料:15,000円
中塗り塗料:20,000円
上塗り塗料:40,000円(2缶分)
産業廃棄物処理費:20,000円
※外壁塗装の場合(足場仮説なし)
上記が最低でもかかる経費となります。
高圧洗浄
まず必要となるのが、既存の汚れを落とすための高圧洗浄です。
この高圧洗浄機は家庭用のものでは、圧力が弱くしっかりと汚れが落ちません。
プロ仕様の高圧洗浄機ですと、本体だけで約40万円もします。
シーリング工事
続いて、防水の要であるシーリング工事です。
既存のシーリング材を撤去するためのカッターが必要となります。
もちろん、撤去したシーリング材は産業廃棄物として法律に基づいた処分をしなければなりません。
養生
窓や汚してはいけない部分の養生をします。
この時に使用するのがマスカーという養生材になります。
種類は300、550、1100と代表的な3つを使い、それぞれ約10個ずつ用意します。
費用はそれぞれ1個300円程度になります。
塗装
塗装は、基本的に下塗り(プライマー)・中塗り・上塗りの3回塗りで、下塗りは既存下地材と中塗り・上塗り塗料の密着をより良くするための密着材となります。
この際に必要な物は刷毛、ローラー、材料を入れる容器、塗料になります。
外壁塗装をDIYで行うメリット
外壁塗装をDIYで行うメリットとしては、ずばり経費の節約になります。
もちろんご自身での施工になりますので、人件費は省くことか可能になり、工事業者の利益の部分が節約となります。
まとめ
外壁塗装をDIYでされた場合のまとめとして、メリットは経費の節約が1番となります。
デメリットとしては、脚立での施工になるため事故につながるリスクが高いこと、施工技術が未熟のため適正な塗膜を塗装できず長持ちしないことが挙げられます。
また、塗料選びが難しいため、ご自宅にあった最適な塗料を見つけにくく、施工期間が長くかかってしまう等のデメリットも考えられます。
DIYでの塗装はメリット・デメリットが大きく分かれるため、ご自宅に合わせた施工をよく考えられて塗装工事を行ってください。