レンガ・レンガ調外壁は塗装が必要?外壁材ごとのメンテナンス方法とは
2022.12.07
レンガ外壁や、レンガ調の外壁は魅力的なデザインで大変人気が高いです。
洋風のイメージがありますが、歴史的な建造物でレンガ造りの建物はたくさんありますよね。
一般住宅に用いられているレンガの外壁には、いくつか種類があります。
その種類によって、メンテナンス方法も異なります。
ご自宅の外壁がレンガ、またはレンガ調外壁の場合、どのようなメンテナンスが必要なのか。
この記事ではレンガ・レンガ調外壁について詳しく解説します!
レンガ造りの外壁はどんな種類がある?
「レンガの外壁」と言っても、実は大きく3種類に分けられます。
パッと見ではわかりにくいかもしれませんが、本物のレンガの外壁の他、レンガ調のタイル外壁、レンガ風にデザインされたサイディングボードというものもあります。
適切なメンテナンス方法を判断する為に、まずは外壁がどの種類に該当するのかを確認しましょう。
①本物のレンガを使った外壁
レンガは、粘土をベースにして砂や泥を混ぜ、固めて作られたものです。
本物のレンガの外壁はメンテナンスが不要で耐火性が高いのが特徴です。
ヨーロッパなどでは伝統的に使われているレンガ外壁ですが、日本の住宅ではほとんど見かけません。
その理由はレンガはとても重量があり、地震が多い日本ではリスクが高く、施工費用もかかるからです。
しかし、レンガ外壁に憧れを持つ方は多く、日本の風土に合った耐震性の高いレンガ外壁も開発されています。
例えば外壁そのものをレンガで作るのではなく、外壁の外側に少しの隙間を設け、一枚レンガで外壁を作る方法です。
この方法だとレンガ外壁を独立させられるのでお住まいへの負荷を軽減します。
また、レンガ同士を鉄筋で繋いで耐震性を高めます。
②レンガ調タイル
レンガ調タイルは、レンガのデザインを模したタイルを外壁に貼り、レンガ風の外壁を作る方法です。
タイルは本物のレンガと同じく粘土をベースとする為、見た目は本物のレンガに近い風合いになります。
レンガよりも軽量なので、施工がしやすいのもメリットの1つです。
レンガ調タイルは『湿式工法』と『乾式工法』の2つの施工方法があります。
『湿式工法』ではタイルをサイディングボードに引っかけていく工法です。
まず、ベースサイディングと呼ばれるボードを外壁に設置し、レールにタイルを引っかけながら接着剤を使って固定します。
タイルの形も並べ方も自由なので、温かみのあるデザインになります。
『乾式工法』は、規格通りのタイルを規則正しく並べる工法で、整然とした仕上がりになります。
③レンガ風サイディング外壁
外壁材として最も普及率の高い窯業系サイディング外壁は、セメント質と繊維質を主な原料として作られた板状の外壁材です。
窯業系サイディングは豊富なデザインで、中にはレンガ風のものも人気です。
最近のサイディング外壁はデザインが凝ったものが多く、パッと見ただけでは本物と見分けにくいかもしれません。
しかし、近づいてよく見てみると凹凸が少なく、表面も柔らかいので本物との違いはあります。
サイディング外壁は大きなサイズのボードを貼り合わせ、継ぎ目にはシーリング材を充填します。
シーリング材はゴム製の樹脂で防水性が高く、柔らかいので緩衝材の役割をします。
外壁に継ぎ目がある場合は、サイディング外壁と見分けることができます。
レンガやタイルに比べると風合いは劣りますが、施工が簡単で費用が安価です。
サイディング外壁なら手軽にレンガの雰囲気を楽しむことができます。
ただ、本物のレンガと違って定期的な塗装メンテナンスは必要です。
外壁材ごとのメンテナンス方法
外壁材が本物のレンガか、レンガ調タイルなのか、レンガ風サイディング外壁か種類によってメンテナンス方法が異なります。
①本物のレンガ外壁はメンテナンスフリー!
本物のレンガは無機質な素材の為、石やガラスと同様に紫外線や雨風にさらされてもほとんど劣化しません。
また、カビやコケが生えにくいという特徴もあります。
その為、レンガはメンテナンスが不要と言われています。
地震などで万が一、レンガが割れた場合には補修が必要です。
レンガはとても耐久性が高く、歴史的な建造物では100年以上保てているものも多数あります。
家の寿命は長くて100年と言われているので、レンガ外壁は大きなメンテナンスは不要と言えます。
なお、ほとんどの外壁は紫外線や雨風によって劣化する為、約10年に1度の塗装工事が必要です。
レンガはもともと耐水性が高く、紫外線による劣化もありません。
経年で色味が変化することはありますが、それも味わいの1つでしょう。
定期的なメンテナンスは不要ですが、反対にリフォームは困難です。
他の外壁のようにデザインを一新してイメージチェンジをするのは難しいです。
②レンガ調タイルのメンテナンス方法
タイルもレンガと同様に無機質な素材で経年劣化しないので、塗装工事は不要です。
ただ、湿式工法の場合はレンガを固定している目地のモルタルが劣化します。
その為、定期的なメンテナンスとしてモルタルの補修が必要です。
モルタルは気温差に弱く、膨張と収縮を繰り返すことでひび割れを起こすことがあります。
また、モルタルの伸縮に耐えきれず、タイルが割れる場合も。
一方で乾式工法の場合、ベースとなっている外壁にサイディングを使用しており、目地にシーリング材が使われています。
そのシーリングは経年劣化しますので、定期的に打ち替える必要があります。
また、タイルを引っかけている金属部品が年月が経つにつれて錆びてきます。
内部に傷みが生じていても発見しにくいので、異変に気が付けるよう日頃からチェックしておきましょう。
「屋根・外壁0円点検」はコチラ
なお、タイル外壁は基本的に塗装は不要ですが、タイルの表面を保護する為やツヤを出す為に塗装するケースもあります。
③レンガ風サイディング外壁は定期的な塗装工事が必要
窯業系サイディング外壁自体には防水性がありません。
その為、塗装でコーティングして雨水から外壁材を守っています。
塗装は紫外線が当たることで変質したり、雨風の刺激によって少しずつ剥がれ落ちる為、10年ほどで効果が薄れます。
その為、サイディングを素材とした外壁は塗装工事が必須です。
塗装の効果が無くなるとサイディング外壁にひび割れが起きたり、雨水が浸みて下地に浸水し、雨漏りの原因になります。
雨漏りを防ぐ為、定期的に塗り替えて外壁を保護し直しましょう。
また、サイディング外壁のボードとボードの継ぎ目にはシーリングが充填されています。
シーリングは一般的に5~10年ほどで劣化して肉痩せやひび割れが起き、隙間ができます。
放置すると雨漏りに発展する恐れがある為、シーリング部分のメンテナンスも必要です。
塗り替え時期は、外壁の色褪せ、チョーキング現象(外壁を触ると手に粉が付く現象)、カビやコケ、ひび割れなどが起きていかどうかによって判断できます。
これらの現象が見られたら塗装が劣化していることを表しています。
目立った症状が見られない場合も経年で少しずつ劣化はしているので、使われている塗料の耐用年数を目安に塗装し直すといいでしょう。
ウレタン系塗料の耐用年数は約7年、シリコン系塗料は約10~15年。
フッ素系や無機系は20年以上持つものもあります。
上記はあくまで目安であり、環境によって劣化スピードは異なります。
「何の塗料が使われているかわからない」「いつくらいに塗装するべきか教えてほしい」などございましたら、無料調査をご依頼ください。
宮城県南の外壁塗装はフカミナトリフォームへ!
フカミナトリフォームは創業15年、累計施工実績2,000棟以上で様々な外壁のメンテナンスを行ってきました。
豊富な経験と知識で、お住まいにあった適切な施工方法を提案させていただきます。
調査・お見積り・ご相談は無料ですので、お気軽にお問合せください(^_^)/
宮崎市・都城市の外壁塗装・雨漏り修理・屋根リフォーム専門店【フカミナトリフォーム】
−N−